ECサイト運営者必見!画像や文章で著作権を侵害しないための8つのこと
2014/07/15
昔、広告代理業をしていた時に、直接怒られて勉強しなおしたことがあります。
トラブルにならないためにも、簡単にまとめてみましたので、サイト制作者の方などは参考にしてみてください。
繰り返しますが、法律の本を読むのは大変なのでそれを簡単にまとめたものになりますのであしからず。参考として捉え、詳細は士業の方にご確認ください。
話は戻りますが、ECサイトの相談を受けていたころ、決まって商品画像をメーカーサイトから勝手に使っている店舗が多くてビックリしました。
メーカーとお付き合いがあるからといって油断して勝手に使うと
メーカーが制作したものではなく、外注先が制作した画像で、権利も制作会社にあることがあります。(特に芸能人やキャラクターなどは危険です。)
この場合、制作会社から直接お叱りを受ける場合もあるので気をつけましょう。
場合によっては、誤っても許してくれない。
訴えられることも稀にありますので、「怒られたらやめよう」と甘く見ないことです。
特に営利目的で利用しているのであれば、賠償金なんてことにもなりかねません。
怖い話はここまでにして、
安心してサイト運営をするコツをまとめると
・とにかく勝手に写真や文章を使わない!承諾をもらう!
・購入したものであれば、撮影して利用しても粗問題ない!
・人の作ったものに手を加えない
(ちなみに、承諾をメールで頂ければ、エビデンスが残るので安心です)これも稀ですが、承諾をもらった担当が勘違いをしていることもあります!
(実は経験談です。)
これで大抵は安心です!
なので、写真を利用するのであれば、商用フリー素材を利用することをオススメします。
有料で購入されるのも安心です。クオリティも高く、他のサイトとかぶることも少なくなります。
商用フリー無料素材
igosso画像検索
Flickrから商用フリー素材を日本語検索で探せます。
しかも、タグも出てくるので、そのまま部オグやサイトに貼り付けできるので便利です!
modelpiece
モデルさんの露出目的もあり、無料で人物画像が利用できます。
Paylessimages
無料登録でクオリティの高い画像が1日5枚まで無料でとれます。
Google画像オプション検索
Googleの純粋な検索のオプション機能に「ライセンス」を判断して検索する方法があります。
ライセンスの項目から選んで検索する方法です。
(写真自体にライセンスの有無を設定している画像はそんなに多くはありません)
文章は「引用」というかたちで利用すると安心です。
こちらも幾つか引用しているので、最後に引用したURLを表記致します。
もう少し具体的にしてみると
1、制作物は制作者のモノ!
日本の著作権は「無方式主義」といって、何かを作ったら、それ自体に著作権が自動的に付加する仕組み。
ただし、契約書に納品物が依頼者のものになるという記載があれば、権利は譲渡される。
制作会社に外注すると、一般的にはこのパターンが多いですね。
制作会社に所属している人は、全て制作会社の権利になるのであしからず。
2、著作権の保護期間
・制作者の死後50年間
・共同で制作した場合は、後に死亡した制作者の死後50年間
・会社などの団体の場合は、死亡はないので公表から50年間
3、Webサイトのレイアウト
レイアウトは、アイディアと認識され、真似しても問題ない。
色も同様で問題ないのですが、両方が合わさると単なる真似になるので、
「不正競争防止法」など、別の法律に当たる場合があるみたいです。
なので、あくまで「参考にしました」(リスペクト)で済むようなモノに留めて置きましょう。
4、有名なものをデザインに使用する場合
有名なもの、先ほどの保護期間の問題をクリアしていれば問題ありません。
有名な絵画や商品、建物やマークなどもOKですし、保護期間のない公共のモノもあります。
ただ、その画像を撮影した方には、写真自体に著作権が発生しますので、気をつけましょう。稀に六本木ヒルズのように、自分で撮影しても利用の際にはルールを設けているモノもあります。
参考:http://www.roppongihills.com/press_room/coverage/
5、写真からトレースする時に気をつけること
写真を元にトレース、またはイラストを制作する場合も注意が必要です。
著作権が発生している写真をイラスト化すると、複製行為にあたり法に触れます。
あくまで自分で撮影した写真(または、想像したモノ)をトレースするようにしましょう。
商品の画像に手を加える時も注意です。
商品を購入して、自分で撮影した画像であれば大抵問題ありません。
6、Google Mapsをトレースして地図を作成っても引っかかります。
これも、Googleのものです。キャプチャーして手を加えることもダメです。
通常の地図を作成する場合は、無料で利用できる国土地理院の実測地図を承認申請し、その地図で作成すれば、著作物を侵害するどころか、著作物として保護されます。
そもそも、Google Mapsをページに表示するサービスがあるのでそれを使いましょう!
7、他のWebサイトに掲載されている内容のコピー
他のWebサイトの内容を、自分のサイトに掲載する場合も、基本的にはよろしくありません。
特に今は、GoogleのパンダSEOなどもあり、複製サイトは、ペナルティを受けます。
ECサイトは特に商品説明文をコピペされる方が多いですので、承諾を取って行いましょう。ちなみに、引用であれば、著作者に利用承諾を求めなくとも利用することができます。
例えば、「ここは引用しました!」と記載すれば良いとのことです。
その挿入が必要であることがわかれば良いみたいですね。
8、©の役割
海外では著作権の発生には手続きが必要な方式主義の国があります。
この海外との差を埋めるために万国著作権条約(ユネスコ条約)があるそうです。
- ©マーク
- 最初の発行年
- 著作権者名(団体名)
サイトに上記の3つが表示されていれば、著作権保護されることになります。
例:Copyright © 2011-2012 skill Accelerator All Rights Reserved.
c を○で囲っていないと意味がありませんので、気をつけてください。
【まとめ】
著作権は、勝手に使わなければ、まず問題ないということです。
しかし、著作権は大丈夫でも他の法令に引っかかる可能性があるということです;。
撮影が自分でも肖像権などもありますので、どこからも文句が出ないようにするとよいでしょう。
ちなみに、オークションなどに利用する写真も
メーカーサイトから調達すると立派な著作権の侵害になりますが、
判断は著作権元の許容範囲かどうかによります。
個人がいちいちメーカーに確認するのも面倒ですので、
できれば購入した商品を撮影して、利用しましょう。
撮影が自分であれば、殆どの商品は問題ありませんし、
法律をずらずら眺めても頭に入ってこないですからね。
できるだけわかりやすく書いてみました。
ECサイト運営される店長さん。くれぐれも右クリックで保存したりしないようにしましょう!
参考(引用):
Web Design KOJIKA17
著作権法
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